自炊塾で伝えていきたい3つのこと
①料理を楽しいと思って
作る人を増やすこと
・まんまる塩おむすびの会
(石川善一さんから学ぶ)
・これさえあれば安心
「基本の重ね煮」の料理教室
(船越康弘さんから学ぶ)
・素材がおいしくなる50度洗い
(平山一政さんから学ぶ)
この3つのことを中心にして、
旬の野菜を使った自然(じねん)料理教室を織りまぜながら、
自分のおいしいと思う味を見つけていく
②自分の主治医は
自分自身であるという
自覚を持つ人を増やすこと
・未病のための陰陽講座
・とも&ともの食養合宿
これらを通して自分のからだに向き合い、
それぞれの人が、自分自身の食医として、
自分にあった食べ方の物差しをもつことができる
③子どもたちを
台所に立たせること
子どもたちにも台所に立つ楽しさを伝えていく
大地に勝手にはえる雑草とも言われる野草。
食べきれないぐらい収穫できた野菜。
場合によっては、これらの捨てられるような食材にも目を向けて、
そこから大地のエネルギーというか、
命をいただいているんだと思えるような
そんな自炊塾をしていきたいと思いました。
食べることは、生きることなのです。
そして、私たちは、
大地のエネルギーと太陽のエネルギーを食を通して身体に取り込んでいるのです。
私は、「弁当の日」の竹下和男先生の活動を通して九州大学の比良松道一先生に出会いました。
料理教室などいろいろしてきましたが、何か足りなかった自分の想いが、比良松先生の「自炊塾」に出会ってジグソーパズルの最後のピースのようにぴったりはめてくれた感じです。
自炊塾提唱者の「比良松道一先生」の想い
九州大学の比良松道一先生のはじめた自炊塾(自称「九大発 自炊塾」)
比良松先生は、竹下和男先生の「弁当の日」という活動に刺激を受けて『自炊塾』と名付けたそうです。
その比良松先生曰く
レシピは配らない。細かな分量は教えない。
何度も味見をして、自分で考えて繰り返す。
食材を余らせたら、やりくりの仕方も覚える。
必要な食材を使って丁寧に料理することを学べる。
そのうち、「料理は楽しい」「おいしい」ということがわかってくる。
考えるのではなく感じること
比べて、感じて、気づいて、感動して、行動する
食育のツボは「分かち合い」で共感を育むこと。
先人の知恵を受け継ぐこと。
みんなで共に調理~食事をする「共食」の場を、
あえてわざわざ作っていくことが、これからの時代には必要なのです
2019年12月7日に、比良松道一先生をお呼びして「自炊塾は何か」という勉強会をしました。
その勉強会で比良松先生は、「消費は投資」という話をしました。何を買うかによって将来の投資につながる。そしてそのことが、将来を作ると話されました。
私たちが、手間暇かけた作り方するところのものを買っていけばそれらは残り、ちゃんとした職人の技のものを買っていけばその技術は受け継がれていくのです。
今、消費することは、「将来何を残したいですか」という意思表示につながるのです。
また、自炊力は、災害時にも役にたちますと話されました。いつも買って食べているだけの人はその知恵が生まれません。与えられたものやすでに出来上がっているものをただ食べるのではなく、あれこれ材料をそろえないと作れないのではなく、その時あるもので自分で作りだしていくのが、本当の自炊力です。
えっ、計量カップやスプーンなどで計らないの?適当というけど本当に大丈夫?
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味見を何度もさせられるけどちょっと入れるだけで味がどんどん変わる。
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なんか面白い、次はどんな味になるの?
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私にもできそうかも。本当に適当でいいみたい。材料もすぐに手に入るものばかり。
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帰ってすぐにやってみたら、私にもできた。簡単で、しかもおいしい。
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これなら続けられそう。料理って意外に楽しいかも。
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やっていると気分転換にもなる。何か体の調子もいいみたい。
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買って食べるより、作った方がいい。
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自分で作るようになったら
結局、高いと思っていた調味料を使っても食事代は無理せずかからなくなった。
体の調子もいいし、気持ちも前向き。
それに、みんなで作って食べる方が楽しい。
自炊が楽しくなった。
ワクワクしながらする料理は、大人や子どもに関係なく誰でも楽しいもの
自炊力は、食からのしあわせの種です。
〈そのほかの自炊塾の活動〉
○いろいろ手仕事
梅干し作り、梅肉エキス、味噌作り、玄米餅作りなど
○講師を招いてのセミナー
○親子料理教室
◯はじめてのお弁当作り