これからの人につなげていきたい「まなの家」

 

 私は、男の子と女の子を2人育てましたが、もう両方とも結婚し、孫が二人います。そんな私ももう還暦を迎えました。すでに人生の折り返しに入っています。これまでいろいろな方々のおかげで私の今があります。その恩を次の世代に送る恩送り。

 

 私は、還暦も過ぎ、残りの人生で何がしたいのか、何ができるのかをよく考えるようになりました。

 

 私が一番伝えていきたいと思っている人は誰だろうと考えた時、それは、子育て中のお母さんや未来のお母さんたちになる人たちでした。お母さんが幸せそうに育児をすれば子どもたちもすくすく育っていきます。子どもにあれこれ言うよりちゃんと食事を食べさせることが大事です。小さい時の食事は、これから先、生きていくための土台となるからです。

 

 

 そして、かつて私が作っていきたいと思っていた未病ビレッジってどんな場だろうとずっと考えてきてたどり着いた答えは、マイナス1歳(胎児)から2歳までの乳幼児の場づくりです。それが究極の未病につながります。それが「まなの家」

 

 これまでやってきた「ゆいの家」とこれから始めようとする「まなの家」

マイナス1歳(胎児)から2歳までの乳幼児のお母さんたちを孤独な育児にさせず、いろいろな大人のつながりの場の中で共育していく。それは、「何があってもだいじょうぶ」という安心の場であり、次世代に命をつなげていく場でもあります。

 

子どもがたちを取り囲む大人たちが、わいわいと心も体も緩めあって楽しそうにしていれば、その空気感が子どもたちの幸せを作ります。「まなの家」は、子どもたちをまん中に置いた親育ち、大人育ち、自分育ちの場でもあります。

 

 そして、そこにはいつも「食」を大事にしていきます。

「食」は、すべての命をつないでいます。

生命ある食材を調理し、

「おいしいね」と言いながらみんなで分かち合って食べること。

 

そこに人間本来のしあわせの原点があると私は思います。

 

未来を拓くのは、子どもたちです。

そんな子どもたちを産み育てていく若い女性たちをそっと応援ができればと思います。

 

 

次の世代を担う人たち

(特に、妊婦さんや育児中のママたちに)

生きていく安心感を届ける場です

 

=子育てを孤独なつらいものにしてはいけないのです=


なぜ「まなの家」と名付けたか?

 まなの意味は、

・「マナ」は、ハワイ語で「人も自分も幸せにするスピリチュアルなエネルギー」

・モーゼに率いられてエジプトを脱出したイスラエル民族が、荒野を放浪中、神から奇跡的に与えられたという食物(マンナ)

・まな(愛)人を表す名詞について、非常に可愛がっている、大切に愛して育てているなどの意

 

また、すでに「ゆい」を使っていたので、「まな」にするとちょうど「まなゆい」にもなるなと思いました。

まなゆい(愛結)「受け入れ、認め、ゆるし、愛している

MANA=ハワイ語で生命力 聖なる力 源

YUI =日本各地の言葉で 仲間 つながり 助け合い

自分と愛で結ばれる、人と愛で結ばれる、世界と愛で結ばれる

 

そんな思いを込めて「まなの家」にしました。


 

「まなの家」は、

自分たちの手で作ります。

 

  私が作った壁、僕が作った土間

  あるもので作り上げていく喜び、経験

  すべてが、サムシンググレートからの贈り物

 

 

 

まなの家が完成したら

 まなの家を通して、先人のよき知恵を伝え、

 非効率な暮らしをここで共にしていくことで

 人や自然をつなげるエコ的な暮らしが、

 心身ともに安心な暮らしにつながることを感じてほしい

 

 

〈具体的な活動として今考えていること〉

・2歳までの子どもたちの託児の場にする

 (一方的に託児する側と依頼する側ではなく一緒に子育てをしていく場)

 

・若いお母さんたちと畑(菌ちゃん農法)をすること

 (野菜作りの楽しさ。無農薬、無肥料の野菜のおいしさを知ってほしい)

 

・ゆいの家で、若いママたちとお弁当屋さんをしていく

 (料理の仕方を伝え、収入につなげていく)

 

・小学校の低学年までの子どもたちの生活体験の場

  (薪でご飯炊き、薪割り、うどんつくり、味噌つくり、などなど)

 

 

 

 

 

 

 


まなの家で大事にしていきたいキーワード

〈川口正人(てくてくの杜)さん〉

秩序のない自由は自由でない

放任と自由は違う

 

何を大切にするのか、何を大事にしたいのか、それが大事。

批判と対立(反対)からはないも生まれない

イエナプラン、モンテッソリー、シュタイナーなど特別な教育方法ではなく、日々の当たり前の暮らしの中で育っていく。

 

子どもの通っていた保育園は、ボク(川口)好みの保育園だった。

自由だけどケンカしていない、ケガもない、ほのぼのしていた。

 

認可、無認可の保育園、学童保育を渡り歩く。

そこには、子どもがいなかった。

目の前の子どもたちを見ているのではなく、そこの向こうにいる大人たちを見ている。

だから、ケガをさせてはいけない

危ないことをさせてはいけない

 

ずっと昔から子どもは変わっていない。

大人や社会が変わっただけ。

 

自然よりも大人の環境が大事。

大人たちが、子どもたちをどういうまなざしで見ているか、それが子どもをとりまく一番大事な環境になる

そのうえで自然があればさらにいい。

 

大事なのは、心。心の環境が大事。大人のまなざし。

ここだからできない・・ということはない。

心の環境が整っていればどこでもできる。

 

森の幼稚園などは、特別な場になってしまう。

子どもたちはそういった場にずっといられるわけではない。

普通の人たちの暮らしの中に身を置く。

 

一番大事にしていること。僕のボクらしさ。

会う人のボクらしさは、みんな一人一人違う。

自分は自分でいい。誰かのためにあるのではない。

 

枠を作って子どもを見ない。

私もこういう人と見られたくない。

 

細かな声かけと監視の目はやめて、

代わりにそのままの子どもを見て、

今感じている気持ちを一緒に味わってみる。

 

小さいうちの「しつけ」は、

結局「親の言うこと」を聞かせる訓練になる

 

正解を求められた教育を受けてきた僕らは、

本当の自分に気付けていない。

親が本当の自分を知って、思い切って出すこと。

 

子どもが出してきた本音は、

善悪つけたり決めつけたりしない。

「今の子の子はこうなんだ」と一緒に味わって、

一緒に悲しんだり驚いたり悩んだりしてあげること。

 

子どもの能力を信じて、共にその場を大人がつくっていく。

 

教える、教え込むのではなく、大人がやってみせていく。

 

今の子どもたちの状況にこだわるのではなく、進化と変化を大事にする。

 

よく歩き、腹をすかせて、

ごはん中心の具だくさんの味噌汁と少しのおかず。

そして、よく眠ること

 

正座をして背骨を立たせ、しっかり伸ばす生活。

一瞬でもいいからみんなが一つのことを集中していく場、空間をつくる。

 

自分本位の感情では伝わらない。

自分の感情を言葉で伝える力をつけていく。

  

そこに、じいちゃんばあちゃんがいてもいい。 

 

 

 

〈『ママたちの非常事態』から〉

バカ族の子育て バカ:止まり木

自分の子も他人の子も関係なく

大人なら誰の子でも世話をするというのが自然

 

共同養育

みんなで育てにくいという宿命を負った子どもをみんなで育てる仕組み

 

育児の正しさは、ハウツーではなく

ただ母親が我が子に寄り添うこと
答えは、子どもが出してくれる

 

共同養育とは

子どもの世話を

皆で一緒にやるという意味だけでなく

子ども・母親が安心して暮らしていける生活基盤を守ること

 

子育てを無事におこなえる環境を整えること

 

 

 

 

〈松居 和さん〉

『なぜわたしたちは、0歳児を授かるか(平成21年 2009年発行)

『ママがいい』(令和2年 2022年発行)

 

宇宙は、私たちに「不自由になりなさい。しあわせになりなさい」と言って0歳児を与えた

 

生まれた赤ん坊は、全身全霊で、一番人間を信じきって、頼りきっている一番完成された人間

 

幼児の信頼に応えることが、人類の進化と考える

 

結婚は、自ら進んで不自由になること

子どもを産むことは、それ以上に不自由になること

そこに幸せを感じていなかったら、

人類はとっくに滅んでいる

 

子育てが、親の手からシステムに移った時

 子育て(保育)が仕事(労働)になり

 人間は、自分の人間性や良心を捨てていく

 社会にやさしさと忍耐力がなくなっていく

 

システムに子育てを頼るようになった

親たちの身勝手さ、親心の喪失

今の行政や背先の後ろに

子どもたちのしあわせがみえない

親の利便性ばかり考えている

 

乳児期に

「世界は信じることができるか?」という疑問に答えるのが母親。その体験として授乳がある

 

「子育て」は本質的には、親が自分を見つめる作業

 

 

 

 

〈浅井智子さん (森のわらべ多治見園)〉

『おかあちゃん革命』

自分の子どもを預けっぱなしではなく

共に育つ場所をつくっていく楽しさ

大変さを味わっていく仲間

 

母性とは、性別や年齢に関係なく 

 命に寄り添い、命を守り、

命を育もうとする人すべてが持っているもの

 

育児支援として 妊娠中も含めて

1年目の母親を孤独にしない

 母親を一人にしない

子育ては一人ではできない

 

母親たちは、経験のなさ受け継がれる知識になさから

 頭脳(前頭葉)を使って

 外側から仕入れたもので育児を理解しようとして

  情報や知識を求めます

 

自分で感じるということ

 すでに自分の内側に持っているセンサーを使って

 答えを見出そうとしなくなる

それによって

 どんどん苦しい子育てに向かっていく

 

子どもの幸せを願うとき

 そこには必ず大人の生き様が

どうであるか問われている

大人たちが楽しくワイワイと心も体も緩めあって

 お互いを思いあって生きる

 

その空気感が子どもの幸せを作り上げていきます

 

 

 


少しでも役に立てればと、26ページの小冊子を作りました。

読んでくださる方は、1っ冊300円となります。

 

内容は・・・

○はじめに

 もっと肩の力を抜いて離乳食を作りませんか

 いつからこんなに離乳食が大変なものにされたの?

 

○「ももの木保育園」の離乳食がすごい

 

○IN YOU journal うちゅうBlog  2017/12/07の記事から

 

○新米ママの料理教室

 お母さんが楽しく料理ができますように

 

○「塩おむすび」に託す想い

 

○なかなか子どもができないと悩んでいるあなたに

 

○きなこちゃんの離乳食

 

○私がすすめる離乳食

 

○あとがき

 

 

 

自炊塾「ゆいの家」  髙石知江 

 

〒370-0084 群馬県高崎市菊地町184-3  

 

TEL:080-2028-2999

 

yui@tulip.ocn.ne.jp

 

「ゆいの家」の日々の活動の様子を知りたい方は、

Facebook「ゆいの家」をご覧ください。        

自炊塾で紹介する料理レシピは、Facebook「ゆいの家の料理」ご覧ください。お一人様でもできる簡単なものばかりです。